時代: 北魏時代 、 サイズ: 高さ 42cm×横 8.5cm×奥行 5.5cm |
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高い籠冠を被った痩長な官女の像。穏かで寛容を含んだ表情、なだらかな肩から沓にのる裾まで、美しい曲線で包まれる。垂直方向を協調した優雅ともいえる表現は洛陽遷都後の北魏俑に見られるもの。白い顔に衣裳の紅色が明るい対照をなし、美しい。襟元を広く開けていることが北朝婦人俑の通性で、当時の風俗。同様の塑像は洛陽の永寧寺の塔の基礎から、仏像と共に多数出土している。当時の流行や美意識が随所に取り入れられた、北魏の陶塑の傑作である。
参照 : CT-004
参照本 : 平凡社版 中国の陶磁A 陶俑 |
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