唐時代は国際性を帯び、造形や文様にもその影響が見られる。8世紀後半からは越窯・耀州窯で青磁が、ケイ州窯で白磁が、晩唐には定窯でも白磁の生産が始まり、長沙窯では青磁釉が盛んに焼成された。長沙窯(銅官窯・瓦渣坪窯ともいう)は湘江下流長沙域の北15キロにあった唐代の民間窯。この窯では普通の民間陶磁器の他に、観賞用の陶製の小玩具も造られていた。