十字架の中心円部は模様を刻んだ円形厚板、上下左右に伸びる十字部分は丸めた薄板丸棒で作られている。 本来全体は緑色・赤色で彩色されていた。キリストの腰布はエナメルで美しいアクセントとなっている。 五島列島旧家の隠れキリシタン遺物。 洒落たデザイン・やつれた銅味・薄れた彩色等、得も言われぬ魅力的古物雰囲気を醸す。おそらく200年余前造られた。 キリスト像を、100年余前の造りの十字架に組み合わせたと思われる。