磁州窯。 建窯の油滴とは異なり、薄く黒釉が掛けられているが、窯中で美しい油滴斑が生じたもの。土見せの部分には鉄漿が化粧掛けされ、建盞の様な黒土を倣っている。容れる酒、とりあわせの托、酒瓶とつぎつぎ趣味を引き出しそうな一器といえよう。