CC-255 青磁袴腰香炉
時代: 南宋時代(1127〜1280年) 、サイズ:高さ 12.5cm×口径 18cm
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哥窯。
章生一・生二兄弟の焼いた窯と言われる。最近、浙江省杭州市の老虎洞窯址で哥窯が発見され、産地や編年についての謎が解かれようとしている。哥窯は網目のような貫入が黒く際立った青磁の一種であり、官窯同様青色と米色が知られる。
3ヶ所の稜線・口縁の作り等、非常に丁寧な作りで謹厳な姿に仕上げられている大香炉。胎土は細かく光沢があり、やや肉厚に成型され、米色の釉がかけられる。釉の膚は玉に似て湿潤、細かい貫入が走り、ほとんどは濃い鉄色、部分的に褐色。米黄色の釉面には大小の貫入が見られ、大きな貫入は黒褐色・小貫入は米黄色でまさに「金絲鉄綫」の言葉のように、両色が織り成す模様世界を構成する。脚背面には小穴が三つある。

口縁部は黒紫紅となり、胎土は醤褐色の「紫紅鉄足」の特徴を満たしている。独特な風格を持つ印象深い優品。我国には官窯の作品に比べ、哥窯作品はほとんど伝わっておらず、北京・台湾・故宮博物院・上海博物館で見ることが出来る。香港著名収蔵家旧蔵品。数年がかりの懇願で入手。伝世品。
黄金龍泉窯といわれる作品(参照:CC-108)ともおおいに異なる。中国科学院は龍泉窯黒胎青磁と比べ「これを倣官窯の製品と考える人がいる。その胎土の成分は北方窯のものに近く、一般の龍泉窯とは違いがかなり大きい。したがって倣官窯と考える説は根拠がある。」という見解を示した。かって哥窯青磁はその殆どが清朝内府旧蔵であり、乾隆帝の刻銘のある品が知られる。
氷裂文には塔薫という手法で墨が塗り込まれている。(窯から器物を出して熱いうちに塗り込む)

参照 : CC-188CC-171CC-097








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