時代: 遼時代 、 サイズ: 高さ 36cm×径14cm |
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花口鳥首のこの瓶は契丹族独特の形。緑釉一色が東京国立博物館・五島博物館に収蔵で知られる。
眼と嘴が鋭いこの鳥は契丹人の好む海東青という鷹を、さらにはペルシャ陶器の鳥首の瓶を思わせる。そうして上端に六弁の花形の口が付いている。胴部には大輪の花がめぐらされている。モンゴル高原に群れ咲く芍薬の花を写したのか。
砂眼の鉄分を含んだ胎土上に白釉を掛け削り、緑釉を飛ばすという技法は磁州窯を真似ている。生気ある造形・色使いには飽きない遼陶器の魅力を持ち、日本人に好まれる理由がわかる一品。
上海著名収蔵家放出品。 |
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