CK-161 陶胎彩絵箱
灰陶の総面を黒漆で塗り、金・青・集・黄色等で、人物文・瑞雲文を暢やかな線で装飾する華麗な被箱。 長方形の合子で被せ蓋の甲がマスタバ式(古代エジプトの長方形大墓の形で、古い時代の基本的な貴人墓の形態)にせり上がつているので柩のようにみえるが、身の回りのものを入れる櫃を模した明器。蓋の四隅の突起は蓋をはらって置くときに、甲面が擦れないように浮かせるための釦。この式の櫃で木胎の例が湖南方面の漢墓から出ているし、緑釉陶製も知られる。 参照本:世界陶磁全集I 中国古代