CJ-050 赤絵草花文碗
時代: 金時代  、 サイズ: 高さ 5cm×径 12.5cm
価格: \
磁州窯。
白化粧を施して焼き上げた上に、さらに赤・緑などで上絵付けしたものを宋赤絵と呼ぶ、。見込み中央には手早いタッチで草花文を赤絵具で描き、葉の部分は緑を挿している。赤絵を焼成した窯は磁州窯・登封窯をはじめとして、多数発見されている。宋赤絵は金時代から元時代にかけて焼かれ、元時代には景徳鎮でも赤絵が試みられ、碗類のほか人形も多数製作されている。
かって日本に伝来している宋赤絵は色の発色の鮮やかでない品が多いが近時、赤・緑の美しい状態の品が出土する。稀に器の裏面に墨書きした銘のものがある。それには泰和元年(1201)とか正大7年とか何れも金王朝の年号があるので、華北の金の治下に用いられていたことがわかる。明るい赤の色調は寒外民族の眼には最も美しい感じを興えたのか、蒙古地方の元時代の遺跡からもその破片がよく発見されるので、相当期間この種の赤絵が流行したものと考えられる。

参照 : CJ-013







← 磁州窯のページへ戻る