GK-1347 紫水晶含蝉 / Old Chinese Jade

時代:漢時代(BC206~AD220) 、サイズ: 高さ 6.3cm×横幅 3cm×厚さ 0.9cm

価格: ¥

戦国時代、簡潔な造形の白水晶蝉(GK-835)は見られるが、漢時代特有形状でアメジスト(紫水晶)は初見珍品。
鼻腔に双孔を有す。肉厚の為、透光紫色濃淡の輝きが魅力的。

古代人は蝉の孵化に死から再生する姿を見て取った。死者に含ませた蝉は、孵化することのない人間を死後に仙人(成虫)に孵化させるためのアイテムだった(羽化登仙と言う)。
それにしても一つ有れば十分なのにいくつも集めたいと思うようになる玉蝉の魔力は何なのだろうか(お客様も幾点もお買いになった方が幾人もいらっしゃるので私と同じ思いなのだろう)。しかしこればかりは手放したくないなあ!! 同じ想いであろう香港著名老玉商が終生お守りとしていたのを譲受。

水晶のモース硬度は玉よりずっと高い為、肌の泌化は見られない。おそらく握豚にも紫水晶のものがであったろうと想像すると見てみたいものだ。水晶の色変種の中でもアメジストは最高位に評価されている。玉の他は緑松石が珍品だった(GK-1160)が、更に上を行く稀品と言えよう。中国古美術の奥深さを知らしめてくれる。

参照:GK-1327






















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