時代: 西周時代(BC1057~BC770) 、サイズ: 横幅 7.5cm×高さ 6.5cm×厚さ 0.4cm
目・口・体表の瑞雲も簡素な線刻。泌化により局部褐色。 鋭くて美しい角は自然な写実性と生き生きとした生活風景を思わせ、大きく強調された透かし彫の角が一段と魅力を増している。和田白玉製。 鹿は古くから馴染み深い動物で、その肉は美味で好まれた(日本でも縄文遺跡から哺乳類では最多の骨が出土する)。 後世、「禄」に通じて、富貴を表す吉祥の動物として親しまれてきた。五福「福禄寿喜財」の「禄」であり、出世・繁栄をもたらすとされた。