紅山文化(BC4000〜BC3000)。
猪龍は紅山文化を代表する造形。新石器時代の晩期の紅山文化玉器と良渚文化玉器は古代玉器の最高水準を示している。
1930年代に日本人より組織された東亜考古学会が中国内蒙古自治区赤峰市紅山後遺跡の発掘調査を行い、紅山文化玉器が発見された。これらの玉器は中山墓からの出土がほとんどであり、中国人の観念では龍は一種の抽象化された神霊であり、玉猪龍の出現は紅山文化の住民がすでに龍に対する崇拝を生み出していたことを反映している。豚龍とも言われ、人間の胎児を見て模ったとも考えられ、被葬者の胸の上に置き胎児としての再生を夢見た生命感を元にしているとも考えられる。
紅山玉器は玉・水晶・瑪瑙・緑松石・琥珀など種々の材で持って製作されている。
作行きは極めて鋭利な美品。
青金石作品の入手は近時極めて難しく、北京収蔵家より強請譲受。
参照:GK-751、GK-828
|