良渚文化。
楕円柱形の前後に「巫と怪獣」、左右に「大眼小眼の顔」が二段で刻される。それぞれ浅い浮彫と線刻を併用し、細密な表現としている。局部鳩骨白色化。本来緑色から黄色へ、赤褐色から白色へとの変化状況がわかる。jより一時代古い作品と考えられる。金属製の刃物がまだ存在しなかったこの時代に、硬い玉をここまで加工するには、相当の労力を要した。
また、玉jや玉壁には大きさ・加工の精粗・神面文の種類などに所持する人物の身分に対応した優劣があった。良渚文化の前半期は太古の南にある反山墓地に後半期は北にある寺トン墓地に格の高い玉器が集中していることがわかっている。衣食住の生活物資と違って、玉器のような威信財は酋長達の政治的な道具として地域を越えて取引された。
参照 : GK-167 |