GK-240 玉辟邪
時代: 漢時代 、サイズ: 高さ 12cm×横 18cm
価格: \
四肢を踏ん張り咆哮する姿。二本の角を持つ頭をもたげ、両翼をたなびかせ遠吠えするように口を開けた姿を丸彫している。この姿勢は洛陽などから出土する後漢時代の墓前石刻に類似している。丹をまぶした中に葬されたと思われ、主に口中に多く朱が残る。良質な和田白玉であり、局部褐泌斑化。
古来より玉は中国人にとって黄金や宝石よりも貴重な石として神聖視されてきた。その清純で艶やかな色彩、叩けば妙音を発し、強靭である。その著名な産地 和田の緑玉河では盛んに採り出され中華に運ばれた。その神秘性が生命力・権力のシンボルとなり君子の徳に比される。また腐食を避け、不祥を避け、悪霊を祓う。呪力の有るものとされた。玉を粉にして服用すれば長生きさえするといわれた。それが古来礼器として、祭器として、ないしは符節・佩飾・裳葬の用具として広く用いられた所以であろう。
このような玉器に対する信仰はすでに新石器時代遥か7000年余前に始まり、殷(商)・周・秦・漢代を経て現代にまで続いており、まさに中国的文物の代表である。玩好(愛玩物)にたる優品といえる。



参照 : GK-202GK-135GK-067GK-029 







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