難試験の科挙を通った清朝時代官人が被る官帽には孔雀の羽根を付け、羽根の種類枚数によって官位が分かるようになっていたが、その羽根を差し込む部品。材質は白玉・翡翠とで官位は厳格に決められ用いられた。翡翠は極めて少ない。退官後、紐を通し腰佩としても用いられたという。下から1/3までを中空とする。
参照 : GK-173と同様近時発掘によるもの。翡翠は古代中国では玉といわれたものの中には含まれない。現代では玉には軟玉と硬玉の2種類があるとされ、古代から真玉とされていたのはこのうちの軟玉だけしかなかった。翡翠が玉なみの扱いをされ始めたのは乾隆帝の時代になってからで、正式に玉としての扱いを受けるようになったのは清代の末から。しっとりした玉の「仁」よりも冷たい石(翡翠)の輝きに目が眩んだのであろう。 |