GK-193 蟠ち雲文角杯
時代: 前漢時代 、サイズ: 高さ 17.5cm
価格: \
水牛角形の片面には口縁に向かってのち龍と下にも一匹の2匹が。片面には一段と大きなち龍がまさに口縁に顎を付け身を乗り出す状況で立体的・高浮彫に削り出されている。器表は3段に分け、異なったモチーフを表わす。上段はC字形鈎状雲文、中段はさらに精緻細密な渦文、下段は斜線波状文でもって鋭く稜線が刻まれ龍の尾を表わしていると思われる。

角型玉杯は、1983年広州南越王墓で出土し始めて漢時代の角型玉杯と言うものが知られることとなったもの。それまでは伝世する角型玉杯の年代は全て宋〜明代と考えられ漢代にまで遡るのとは考えられていなかった(角杯の一番古いものは唐代の陶磁角杯が一番古いと考えられていた)。

前漢時代の高級貴族に愛好された優品であり絶品である。青玉製であり、褐泌化が全体に及んでいる。熟坑。ち龍の翼先を始めとする、突出部の削りは鋭角的であり、工匠の並々ならぬ造型感覚が全体に溢れている。
長年の懇請により香港著名玉収集家より譲受品。







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