時代: 後漢時代 、サイズ:径 10,5cm × 厚さ 0,5cm |
価格: \ |
青玉製。
中心に踊人物を透かし彫り。外区は体をくねらせ波間をぬう3匹のチ龍を陽刻。深く強靭な力技で刻まれている。透明感ある青玉に湿潤による褐色が混じる。チ龍の形象は躍動感にあふれ、縁の削りも鋭く立ち上がっている。表裏両面とも同文様を刻む。漢時代には長い袖を振って舞う女性を表わした玉器が流行し、身分の高い女性用佩として装身具の一つであったが、壁に透彫された品は初見。恐らく玉佩の中心部に繋がれた環の一種であり、質感に似合わない涼やかな音。これらは、身に付けたものにしか理解できない味わいであろう。人の手の前後への動きの砥ぎによって作り出す曲面によって玉の形が作られていく漢代までの玉は、途方もない技の結晶と言える。
舞女は顔かたちの表現が写実的であって、西王母に侍する王女とされている。玉質はは透明感のある良質青玉、熟坑。「玩物喪志」の魅力を持つ古玉と言える。
参照:GK-063 、 GK-040 、 GK-008 |
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