GK-094 玉笄
時代: 宋時代 、サイズ:長さ 30cm
価格: \
官人を飾りとした青玉製の笄。
頭頂部の官人は紅筋を伴う褐色であり「巧色」という技術で作られ棒状部青玉との対比が美しい。

明・清時代のかんざしは材質も玉・純金・七宝・貴石等を使った多種多様な品が知られる。この長さの笄は「両把頭」という髪を真中で分け、後頭部で左右に大きく結い分けた髪型を固定するにはなくてはならないもので、横に挿して固定する為にはこれほどの長さを必要とした。官人の飾りに何を願ったのであろうか。高い身分を示す特別な装身具と考えられる。

玉笄は清石器時代龍山文化においても発見されている。かつて北京の胡同を渉猟中呼び込まれた姥からいとおしそうに譲り受けた思いの品であって十分な会話ができれば物語を聞く事ができたろうに・・・・、残念。
1996年西太后の翡翠の髪飾りが香港オークションで4300万円余で落札されている。






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