景徳鎮窯。
薄円盤状、肘を付き蓮根を持ち寝そべる唐子の周囲には台上に乗った慈姑・蓮花・亀が貼花されている。子孫繁栄を象徴する蓮と蓮の花を持つ意匠は蓮と連と発音が同じであり子孫が続いて生まれることを意味するばかりでなく、蓮は「華実斉生」すなわり花と実が同時に生じることから、早く子供が生まれることを寓意している。
宋時代陶磁の意匠、特に枕には意匠として多い。亀・慈姑も吉祥図柄。純白釉が立体物のあちこちに溜まり、透明感あるガラス状青色となり鮮やかな濃淡効果をあげている。
鎮にも筆架にも使われた品であり文人の机上をさぞかし明るくしたであろう清賞文房具。
※慈姑も水田栽培し、地下の球茎が食用になる。 |