DK-699 青銅鍍金武将俑
時代: 秦時代 、サイズ: 高さ 27cm×横幅 8cm×奥行 7cm
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裾が膝まで伸びた厚手の長袖の上着を着て、その上から房飾りのついた鎧を着ている。鎧の腹と背の部分は小札を革紐で綴り合わせている。剣をる柄のように立てている姿勢。堂々としていて威厳があり、見るからに地位が高そうである。かなりの数の部下を指揮する武将を表したもの。本作品と同形状の兵馬俑坑出土の土製武将俑は高192cm。
軽くて精巧な鎧は防御機能が高められ、敏捷性を保つことも馬に乗るのにも都合がいい。秦の騎兵の身長は、1.73メートル以上が求められた。

秦軍が身に付けた鎧には青銅製と革製があり、将軍の鎧は革製で、騎兵や御者の鎧は青銅製であった。また注目すべきは将軍の鎧には彩色された模様が、黒・白・紫・赤・緑などの色で流雲文などの四方に連なる菱形の図案が描かれている。
冠は切雲冠ともいう形状が山鳥の二つの尾に似ているため。秦軍のなかで、この冠を被ったものは軍人において最高の地位にある将軍で、官階は1万人の部隊を統率する高尉。兵馬俑8000余体のうち、切雲冠をかぶった将軍俑は6体のみ。

参照 : DK-588
参照本 : 中国国宝展








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