DK-691 銀・銅錯青銅蛙
座った姿の蛙を表し、突起した目が蛙らしさを引き立てている。体表には銀・銅線で渦文が象嵌される。底裏には穴が穿たれており、鎮でなく何らかの器物に取り付けるための装飾として作られたものかと思われる。 蛙の表現の古いものとしては新石器時代の土器に蛙を描いたものと思われる文様がある。戦国・漢時代には南方の青銅器に蛙形の装飾が数多く見られる。また月の中に蛙を描く図像があり、月の象徴としての意義があった。