DK-558 青銅金銀錯緑松石嵌剣
時代: 戦国時代 、サイズ:長さ 67cm×剣身巾 4.3cm
価格: \

獣面が大きく形成された剣格の眼には緑松石が嵌め込まれ、剣首にも獣面が装飾。握部を始めとする地は密な金銀錯で埋められ、剣身は瑞雲が銀錯される華麗さは殺傷武器でありながら、儀杖用であろう。武器は死者を鎮魂する道具でもあり、死者とともに埋葬された。文献には秦人は戦いで鉄製の武器を大量に使用したとあるが、始皇帝陵兵馬俑坑から出土するのは全て青銅器である。これは恐らく青銅の武器が精巧に作られ美しく輝いていた為、儀杖や侍衛の使用に適したからであろう。
春秋末期の越王勾践の銅剣があ2千数百年を経て出土した時、銹一つ無かったことで人々を驚かせたものであるが、合金の技術・外面を鍍錫する方法の開発は見事なものである。当時の剣の鋳造の先進技術であることがわかる。戦国時代、軍事の後方業務が戦争の勝敗にかかわる重要な要素になったため、各国は次から次へと武器庫を設立して武器を管理した。「○在庫」と銘文があったりすることから、当時の武器が種類別に倉庫に入れられて管理されていたことが実証できる。

参照 : DK-424








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