剣首にはち龍、剣格には獣面が刻された玉が装着され、剣身は石畳文が錫メッキされる。文様は地域的文物との関連性が見られ、石畳文は四川から雲南にかけて菱形文とともに多く見られる。
「荊軻、秦王を刺す」という戦国の刺客の話があるが、春秋戦国時代にはすでに非常に鋭利な宝剣が鋳造されるようになり、剣に嵌め込む玉の飾りに意趣を凝らしている。このような玉の飾りのある剣は「玉具剣」と称され、戦国時代や漢代に流行した。火薬を使わない兵器を冷兵器という。
剣の表面にメツキされた10〜15ミクロンのクロム化合物酸化層は、クロマイジングの酸化処理技術をもっていたことを意味する。
参照 : GK-207 |