全体に厚い鍍金が施される。耳杯と十字形受脚の付く杯台。杯台は柿葉文の陽刻。耳杯の器形は戦国時代に始まり、青銅の他、玉・漆・銀・陶などによる製品が遺っている。漢代の画像や明器、ことに馬王堆漢墓から出土した漆器群によって、当時の主要な食器であったことが知られる。酒杯であると共にスープやソースの類を容れた。総鍍金の豪華さから高貴の用に供された品と知れる。 参照 : DK-509