門扉・棺等器物の引き手金具。大きな丸環を花部分で咥え、下にも小鬼面が付属する。怪異な獣は鬼神でもあり、辟邪の意を持つ。眼には紅玉髄が嵌め込まれ、丸環を始めとする全面に細刻模様が施される。鉛を多く含む白銅質。地域・時代により多種多様な形態表現がなされている。背面には凸状取り付け具が施されている。舗首は商周青銅器に大きく表わされた饕餮文の名残りと考えられる。 参照 : DK-210