台形状差込み上に、角と顎鬚を持つ羚羊を大きく装飾。台には革紐結び用環と止め具用穴が形成される。スキタイなどユーラシア大陸の北辺に広がった遊牧民族が共有した動物意匠は戦国時代に匈奴などを通じてこのスキタイ系の文化に触れた漢民族も彼らの装身具や器具の装飾としてこの動物意匠を取り入れた。強者に対する信仰・狩猟の成功や家畜の豊穣という願いが込められていた。馬車の飾り具とされる。 参照 : DK-063 参照本 : 大草原の騎馬民族 中国北方の青銅器