DK-296 彩漆鹿文銅鏡
時代: 戦国時代 、サイズ:径 23.5cm×肉厚 1cm×重量 1010g
価格: \

背面には全面に漆が塗られ、中央部には朱漆で瑞雲の中を駆ける3頭の鹿が、周囲の帯部には菱紋が密に描かれている。鹿の体表は恐らく黄色の漆で塗りつぶされ華麗な色合いであったろうが、経年により退色しているのは朱漆同様。鹿が鈕の周囲を回るように描かれるのは戦国中期漆絵鏡の特徴。戦国中期以降青銅鏡製作は大きく発展。周王朝の権威が極端に弱まり伝統的青銅工芸が大きな転換期を迎え、青銅鏡は新たな価値観に基づく時代を象徴するかのように発達した。漆の彩画鏡もその一つ。漆絵鏡は揚子江中流域の楚国領域で二重体鏡と共に造られた。

参照 : DK-269








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