蓋部は柿帯文(柿のへたの模様)を陽刻し、丸環が付く。身部は二股に割付け、間は交互に単葉を刻し鍍金。3足で支えられる蓋物。 銅に鍍銀・部分的に鍍金の最も美しさが映える鍍金銀といわれる技法で製作されている。大型品は「温酒尊」と呼ばれ、元来は酒を温めるための器。 中国古代金石の古意ある深い魅力を味わえる。東南沿海部に居住した百越の作品であり、貴族の女性が化粧品を入れたものであろう。 参照 : DK-177 、 DK-217 、 DK-151