2匹の怪獣が柄部に絡まる装飾。怪鳥が柄部を抑え頭上に怪獣が乗り、刃部を銜え込む形状。
両怪獣の体表面には鱗文を密に、刃部は輪部を取って雷紋が施される。柄部には前後に貫通する穴が穿たれ、ここに泌を固定する。怪鳥に怪獣が襲いかかる、いわゆるスキタイ民族などの動物意匠の系譜に属するもの。錆が局部表出し、白銅との対比が美しく見事。古代金工品の魅力を存分に堪能できる。白銅製であり肉厚、重量がある。長い泌は4m17cmを超えるものが取り付けられた。刃先はそれ程鋭利でないこと。大型であることから儀礼器であろう。
参照 : DK-027 |