DK-208 銀鴛鴦宝相華文函
時代: 唐時代 、サイズ:高さ 10.5cm×横 7.5cm角
価格: \

身・蓋の四辺と蓋上に宝相華文、その間の各面に鴛鴦(おしどり)の浮き出しを貼り付け鍍金をし、にぎやかに飾り立て、間は唐草文で線刻、華やかな仕立てが一層引き立てられている。
正面に錠が備わり、背面に設置された2個の蝶番で蓋を開閉する仕組み。本品は法門寺地宮で発見された八重宝函(舎利容器六函と舎利塔)の一組のうち、第二重・第三重の函と同形態であって、舎利容器函の一つと思われる。
唐代晩期(9C)密教の実態を示す貴重資料。銀製であって、素材・意匠とも贅が尽くされた豪華な仕様を見せている。 錠が備わり残ることも極めて貴重なもの。
仏舎利(釈迦の遺骨)への信仰は、中国でも仏教が伝来した最初期の段階から以降各時代にわたりその信仰が広まっていった。唐時代には特に皇帝自ら舎利を礼拝し、巨万に上る供養の品々をつけて再び寺院へ奉納すると言う大規模な行事も実施され、国家を上げて仏舎利への崇拝熱が高まった。

参考本








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