透かし彫りされている四神とは中国古代において四方を表すと考えられる動物で北は玄武(蛇と亀の合体した形)東は青龍・南は朱雀・西は白虎である。この観念は漢代に成立し、一つの小宇宙を表す文様とて鏡の文様などにも盛んに用いられた。五行思想と関係があると考えられている。炉の中に炭が入っていたものも知られており、耳杯の中のものを暖めたり、炙ったりした。同種の器に「染炉」という銘文をもつものがあり「染」とは調味料のことと考えられている。
耳杯は DK-161と同手品。
参照 : DK-069 、 DK-161 |