3ヶの獣足と、葉状の把手を供えた手燭。 柄の微妙なカーブ、指裏で押さえる葉部を3穴の透かしとするなど用と美を単純な造型の中にも考えた作品。蝋燭の発明までにはまだ数百年をまたねばならず、灯盤に獣脂を置き竹の細片を縛ったものや、獣毛を縒ったものを灯芯に燃やして明かりを得ている。 戦国時代に至って上層の人々に限られ、座右に置く灯火器の遺品があらわれた。 参照 : DK-006