DK-120 青銅鏃
時代: 戦国時代 、サイズ:長さ 23.5cm
価格: \

戦国時代の新式の武器に弩がある。洋弓に似た弓の一種で横に構えた(今でいうクロスボウ)。漢代の土偶で、楼閣上の四方に弩を構えた警護の兵士が表わされていることも多い。従来の弓に比べ省力化され、射程距離も長く命中率も高かった。

本品はその矢の矢じり先であって、70cm前後の糸巻漆塗の矢羽のついた竹や木の幹に差し込まれた。鏃というのは族のことで矢に当たったものは族滅(一族残らず滅亡)することを意味したといわれる。殺傷力を高めるため錫を20%以上に増量して硬度をあげており、研ぐと微密ですこぶる鋭利な刃先が得られる。一度の戦闘でおそらく数万以上の大量の矢が必要とされたはずで原料の供給先確保も重要な問題となったであろう。

形式は数種類あり、本品は、三角形状で軽くするため透かしとし、極めて鋭利に作られており十分な殺傷力がある。弩の有効射程距離は100〜150mであったという。







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