乳頭型のふくらみの台座上、博山を回る三虎を乗せ1体とする型式。台座は鍍金、三虎の胴部は金線の象嵌を主とし、トルコ石・赤瑪瑙・を象嵌。三虎の眼には黒瑪瑙を象嵌するという極めて華麗な鎮子。周末から漢にかけて神仏思想を基にしたより生動性ある意匠の青銅器が顕著となる。
このような鎮子は前漢墓から多く発見されており、通常4ヶがセットであり、死者の両手・両足のところに置いて墓を守る魔除けとして副葬されている。近時「天水」近郊墓より4ヶ出土。
2000年余前の美術品そのものを入手し愛玩できることに素直に喜びたい。
参照 : DK-030 |