かなり写実的な馬首が吊環を供なった握先端に造型。握部は戦国時代特有の縄目文が細かく施され、滑らない実用的な面も考慮されている。 刃身には刃身の形に合わせ3mm程巾の銀象嵌がされる。オルドス青銅器であって戦国から前漢時代初期に至る遺品に優れた品が多い。遊牧民の青銅期文化は中原の漢民族に影響を及ぼしたと考えられる。造型に美術的品格が漂う逸品。青銅の出現は農工具よりもまず先走って武器の大量生産につながり、技術の進歩に結びついた事はどこの国の歴史においても同様。 参照 : DK-043