唐時代にもさまざまな材料の化粧箱が作られ、女性の箱には合子、鋏、そして櫛が入れられていた。唐時代は銀器の時代と言っても良い。 髪を梳く用ではなく、髪の飾りと推測される。上半分は銀の薄板を2枚打出して合わせている。 蓮華文の中につがいの鳥と、地を埋める細密に打たれた魚子。女性の装身具にふさわしい豪華・艶やかさを連想させる。すでに漢代の異物として、木・玉製も知られるが基本的に上部はかまぼこ型で変わらない形状。