六陵形。 鍍金された薄板銀に、鈕座の周囲に双鳥・草花文を、外区は花蝶文を打ち出す。間は全面整然と極めて細かな魚子紋で埋めている最高級品。紐も全体を被い、地の銅に嵌めこみ貼付けている。 飛鳥と花枝各々二を交互に置く展開図柄は日本平安鏡に大きな影響を与えている。鏡裏は美しい緑青が全体を覆う。 近年の発掘により、かって見られなかった新資料が出現している。鏡の分野はとても興味を引く。貼鏡においては部分鍍金は有るが、全体鍍金は初見と思われるし、梅花・枝の束紋図柄も珍しい。 近時、「天水」の墳墓出土品。