オルドスといわれる内蒙古自治区(黄河の湾曲部)の品。この一帯は漢時代以前は匈奴を中心とする遊牧諸民族の活動範囲であり、彼らが遺した青銅器具を総称してオルドス青銅器という。 広くアジア北方に広がったスキタイ系遊牧民の文化の一部ととらえられ、動物意匠や独特の器具の形態をする。中原の青銅器と異なり、地金の色に赤みが強く巣が多いのが特色。 馬頭刀子は希少で、特に喜ばれる。